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幻想廃墟の裏庭空間

「そこに真っ白な空白があると、何かを書きたくならない?」

感想:鉄血のオルフェンズ最終話

レビュー、評価、感想の方向性に関して。
ネタバレですよ。

 

 

 

 

鉄血のオルフェンズ最終話でした。
どうでした?
きれいにまとまったかな、と。解き放たれた狼達はそれぞれに群を作り、それぞれのやり方で牙をむいて生きていく、と言う感じで好きですよ。
うん、私もそこは好きかな。単純に鉄華団が成り上がる、と言う話よりは味わい深いと思う。
二期は鉄華団よりも、マクギリスとラスタルに視点があったよね。
マクギリスかあ。
彼の策謀を築き上げる様と、二期からの夢見る男の子っぷりがなんだかね。
あれはアグニカ・カイエルがどういった人物で何をなしたのか、バエルはどんな象徴なのか、語られてないところが違和感の元だと思うよ。
というと?
喩えて言えばエクスカリバーが実在する世界なのかなって。
正当な統治者の証であり、力を手にする魔法の剣、ね。確かにあの黄金の輝きと不老を与える聖剣を手にさえすれば、伝説の通りならついてくれる人がいるかもね。
ただ、現代社会としてはそれを手にした人がいたとしても、よく見られる事はないでしょうね。
絶対的な力を持つ統治者がいきなり現れたら、どう世界が動くのか、と言うと。
それだけで話が一つ作れそうだけど、おそらく混迷が深まるよね。
そう言う、バエルが象徴として、どれほどの意味を備えていたかを描写を丁寧に語ると、そのカウンターとしての仮面さんや的確に封じてきたラスタルの話が面白くなりそう。
伝説の英雄が名乗りを上げた時に、世界を鎮静化するためのカウンター。と言うのは面白いね。
ただ、ラスタルの真意もよく解らなくて。
うん、人を信じる重要性を説いたかと想えばテイワズ鉄華団に対してかなり辛辣だった。
政治的に正しいことの脅威と、その使い方を知っている人だった、と言う印象かな。
私としては周囲の状況を駒として、いつもチェスを楽しんでいる人、みたいなイメージがあるかな。相手の出方を楽しむ癖があるような。
そこに主義はあまりないか、作中では触れられなかった?
そうかな、と思う。そう言う戦略的な考え方が好きな方から見れば、鉄華団は面白くない相手だろうね。
クーデリアの方が面白い相手、と。
でもクジャン公の向こう見ずさを評価してたじゃない。
うーん、貴重な種類の正しさがある、と評価していたけれど、あの好意はよくわからないね。
セブンスターズの忠誠心や物事に対する姿勢は今一つ理解しかねる。
厄災戦の話がもっと聞きたかったね。
まあ、語られなかったのなら仕方ない。
三日月似の男の子は、どう過ごしていくんだろう。
お母さんも居るし、立派に農家やっていくんだと想う。
ふとしたきっかけで路頭を迷っていた所、少年と出会い。歴史は繰り返す。
やめなさい。
ともあれ、鉄華団としての思想は生きたまま、彼らは何かと戦い続けていると。
死んでしまった人達も生まれ直すのかもしれない。
ビルドファイターズ時空で。
そう言う言い方をすると本編の扱いが雑になりそうで怖いんだよね。
二次創作で幸せにすればいいと言う気持ちが生まれるじゃない。
考え過ぎじゃない?
どうでしょう。ただあの作品も面白いよ。戦う少年少女とメカニックが好きなら是非。
さておき、今回のバルバトスとグシオンは綺麗だったと想う。
首を掲げられた様も含めて。
朽ちた姿がひとつの象徴、と言うのもまたガンダムだよね。
全身を砕かれても、骨組みを露わにし、斬られた管を靡かせながら、なお戦う。
狼の王に恥じない戦いだったね。
かっこよかったよ、バルバトス。お疲れ様。